信頼と科学
今年は日本人のノーベル受賞者はいないようである。
NHKのBSで高い評価をうけた科学界の大スキャンダルのドキュメンタリ番組を書籍化した
- 作者: 村松秀
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 新書
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この問題の根本は不正をいかに早期にみつけられるかということだ。
科学は高度化し、専門化がより進行している。より先端的な分野ほどその傾向が強い。そのため、最先端の分野で検証することの困難さがこの背景にあるようだ。
人には、成功し他人に認められたいという欲求がある。また周囲の期待に答えるという義務感もあるだろう。人は社会性をもった生物であり集団のなかで生きていく性を持つ。虚勢と欺瞞なくして個を保つことは難しい。