matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

コンサルタントのスキル


「こんさるたんと」という言葉に胡散臭さを感じてしまわないだろうか。
IT業界でコンサルタントと称する人間が業務改革をおこなうため、上流工程で要求仕様を決めるというのだが、結果として、業者選定をおこなうためのRFP作成にとどまっているケースがよくある。
ITベンダーは、IT技術にはそれなりのノウハウを持っているが業務知識や業界事情には疎いケースが多い。発注側にはIT技術には疎くて、業務知識は当然もっている。それを仲立ちを期待されるのが、コンサルタントと呼ばれる職種なのだが、新しいビジネスモデルや、業務改革による新たな業務方式を期待してノウハウ提供を期待する。
ところが、でてきた結果が、実行不可能な「あるべき論」だったり、現状を分析し、現状報告するのみで解決策がないケースが多い。
高い金を使って、なんだったのという思いが胡散臭さに感じてしまっていた。
ところが、それは、コンテンツコンサルテイングであり、これからはプロセスコンサルティングということだという下記書を読んで強く同感した。

かねてから、私とってのコンサルテイングとは、解決策を提示するのではなく、コンサルテイング対象である顧客自身が潜在的あるいは明示的に持っている解決策を整理して実行プロセスを作成することではないかと思っている。顧客の状況を一番よく知っているのは顧客自身だし、顧客業務に精通しているのも顧客自身であるからだ。ただ思い込みと未整理がそれを見えなく、いえ、気づかないようにしている。誰もがバンドラの箱は開けたくないし、言い出しっぺになり、火中の栗は拾いたくない。そのときには外部からの存在がそれを炙り出すことが可能になる。
この野口氏の本の内容は、ビジネスマンにとってのマインドとスキルに有効なものだ。紹介文にもあるが、「目からウロコ」