matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

権力の源


権力はいかにして形成されるのだろうか。北の将軍様はなぜ政権が維持できているのか。安倍氏は、なぜ自民党総裁になれるのだろうか。
ヒトラーは、なぜ第三帝国をきずけたのだろうか。
アメリカの大統領は選挙によりその座に着く。つまり多数派の支持を得たものが権力を得るということだ。
暴力による恐怖が政権を維持するといった面もあることはいがめないが、権力の基盤は支持する勢力があることだ。そしてその支持は、利益供与が基本であり、その利益は既得権的なものが多い。つまり、現状維持を望む比率が多数派を形成し、その支持を得たリーダが権力を得ていく。そして、現状維持を望まない勢力がその政権を倒そうとする。
恐怖による支配はその基盤が、別の恐怖により崩壊する。

戦国大名というと、軍事という暴力で領土や民衆を搾取し支配していくというイメージがないか。戦国という争いに満ちた時代を作り出した存在が戦国大名だと。
実は、戦国大名というのは、戦国というカオス状況から秩序を生み出す存在だったと思わせる

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

中世における社会は、飢餓と争いが日常化していたようだ。
水利権、入山権や耕作地の争奪が、村という単位で日常化しているが、司法も立法も未整備な地方では、地縁や血縁しかない。対立状況が発生したときに絶対的で中立的な第三者がいないと紛争の解決は、どちらかが抹殺されるまで続きかねない。
権威や支配というのは、民衆自らが求めているものかもしれない。