海賊の掟
- 作者: 山田吉彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/08/17
- メディア: 新書
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現代の海賊事情も興味深いが、日本の海賊の歴史の概要も興味深く読めた。
村上水軍は瀬戸内海に海上の関を作り、そこで通行料を徴収していたわけだが、考えてみれば、地上でも関所があり、同じことを室町幕府自身がおこなっていたわけであるから、「賊」と変わらない。無法地帯と化し治安が悪化するよりは、治安維持されたほうが経済活動が活発化する。もちろん、関所がなくなり、さらに治安が確保されれば、さらに活発化するのは、信長の楽市楽座、秀吉の海賊停止令後を見れば明らかだが。