BRICs

今、日本は米国に継ぐ経済大国ではあるが、事実上は巨大な米国の存在感とあとは小人の集合である。日本の経済圏は5%もないだろう。
米国は、広大な国土と大きな人口を抱えている。急速な高齢化が進行している日本や西欧にくらべ、米国にはスペイン系という新たな人口が増加している。
この米国を越える可能性を持つのは、BRICsだ。

BRICs 新興する大国と日本 (平凡社新書)

天然資源と低コストの人的資源を持っているのがその強みだが、最大の強みはその市場としての大きさかもしれない。大きな経済格差があるが、その母数がおおきいため、少数とはいえ富裕層の絶対数はおおきい。
いまや、ロシアは最大の石油輸出国になりつつあり、天然ガスをパイプラインで直接ヨーロッパに供給できるという有利性もある。
中国は、いまや世界の工場となりつつある。
日本に未来はないのだろうか。中国での生産が増せば、日本からの部材や部品の需要が増す。いま、韓国での勝ち組企業といえば、サムソンであるが、サムソンは日本に非常に多額の輸出をおこなっているが、日本からはその倍近くを輸入しているようだ。