夏休み
1週間早めに夏休みをいただいた。そのかわりにお盆中は出社。
毎年では、ありますが、電話もなく静かな仕事環境です。
毎年恒例?化としているデズニーリゾート行きですが、折り悪く台風の接近で大雨。この時期には珍しく空いていた。台風がきているので、宿泊込みの団体客が目に付くのか、中国語が飛び交っている。中国系の方々は行列に並ぶというのがあまり慣れていないように感じる。
日本というのは極東という地球の果てで、島国であり、日本の先には広大な太平洋しかない。辺境の地であり、外部からの侵略の脅威はほとんど無い。また、温帯に属し、水が豊富で耕作可能な地域が国内全土であるから、大規模な人口移動もなく、完全な村社会の集合体になっている。人間が1日の間に歩いて移動できる範囲に行政単位が形成されている。国造、郡司や、後の荘園、国衆など土豪など。
日本において中央集権的な国家が律令制の時代に存在したのだろうか。
戦国時代を経て、天下統一がされるまでは、地方分権が基本だったのではないか。古代に畿内の豪族集団が軍事的に全国制覇したというよりも、西にいた集団が順次に開拓団を形成し、東に進出していったような。
その意味で、征服戦をおこうなうような強大な軍事集団があったようにはとても思えない。
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日本といえば、「武士道」、「侍」、「ハラキリ」そして「神風」。
モノノフの国といった政治家もいたが、実は、大規模な戦争を行わない農民国家だったはずだ。戦は農閑期のみで、将棋で取った駒は相手に使われて、盤上での有効な駒数は、常に一定であり、チエスや中国将棋などのように王様が死ぬまで殺しつづけるルールではない。
靖国問題がかしましく、中国や韓国側の非難がどうも日本人にピンとこないのは、教育のせいというより、そもそも日本人が海外に侵略していくという必然性を感じないからではないだろうか。明治以降、日本の生命線は満蒙など大陸にありと信じていたが、戦後、すべての海外権益を喪失してから、おそらく日本史上最高の繁栄を迎えることができたことが、軍事的な侵略を行うことに現実感を喪失してしまっているかもしれない。