matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

確率って、意外に役立つのか

数字で語ることにアレルギーがあるのは、成果主義に対する不信があるかもしれない。
数字で語るというのに抵抗感があったのは、その数字をベースに会話されている内容に同意できないことが多いからだ。直感的な結論と違い、どうも現実感を感じなかった。それは、数値化できない事柄に対して論ぜずに、目の前にある数字化できたもののみで論じていることが多いからだ。その結果、数字化できないことで数字で語ることに抵抗感があったかもしれない。
でも、下記の本を読んでみて、数字化できない、されていないことに対し「確率」という数学的手法があるということに、ちょっとした驚きを禁じえない。

使える!確率的思考 (ちくま新書)

使える!確率的思考 (ちくま新書)

普段、直感としてなんとなく行っていた思考法が実は、確率的な思考方法だったことに気づかされる。
また、普段、確率として自覚していた数字が、一面しか見ていない偏ったものであったことを思い知らされる。新聞とか放送で統計数値として示されているものが、ものの見方の極一部だということだ。
また、数字として結果値のみで語られることが多い「数字」だが、必ずしも数字化されていないものを使いながら、意思決定していけることが、新鮮な驚きでもあった。