うーん、景気は本物らしい...
「日本のデフレは終わった」 IMFが審査報告
「ここ10年余りのなかで最も調子がいい」
バブル景気、失われた10年を経て、日本経済は、ふたたび回復した。
しかし、少子化の定着、急速な高齢化の進行および経済格差の広がり。
最近のNHKスペシャルの
「ワーキングプア 〜働いても働いても豊かになれない〜」
働いても働いても豊かになれない…。どんなに頑張っても報われない…。
今、日本では、「ワーキングプア」と呼ばれる“働く貧困層”が急激に拡大している。ワーキングプアとは、働いているのに生活保護水準以下の暮らししかできない人たちだ。生活保護水準以下で暮らす家庭は、日本の全世帯のおよそ10分の1。400万世帯とも、それ以上とも言われている。
正社員が狭き門となり、3人に一人が非正規雇用だそうだ。たとえ、正社員になったとしても、一度、非正規雇用状態になったら、中年以降は復帰するのも困難な状況だ。人生において、複数回のトライができる社会になるためにはなにが必要だろうか。
業界、業種のなかで急速な再編成が進行している。地域で成長してきた流通業がより大きな企業に吸収されその過程で、多くの正社員がドロップしていく。かつての商店街を飲み込んだ流通業である、スーパーはより大型のショピングセンターに淘汰され、そのショッピングセンターもショッピングモールに駆逐されていく。
私は、高校時代に写真部にいたが、かつてのカメラメーカは、もはやカメラの製造を次から次へと撤退していく。
技術革新は、革新の過程を過ぎると、調達力と販売網を保持する資本とブランド持つより巨大な組織に吸収されていく。
小さなマーケットであれば、老舗と職人が生きていけるのでないだろうか。成長と拡大を求めつづける限り、大きなマーケットに発展した結果ではないだろうか。
小さなマーケットであり、高収益で参入障壁の高いビジネスを志向していくこと、その種のマーケットが数多く存在することが、活力ある社会を生みだす気がしてならない。