ケーススタデイ本

突破する企業「大逆転」のシナリオ (講談社+α新書)

「事例を聞きたい」
ITを売り込む職業であるためか、製品や技術の紹介以外に必ず言われることだ。
事例を聞きたがるのは、物まね、横並び意識の表れ、想像力や発想ができないからだとついつい思ってしまう。
でも、気が付いたら、こんなケーススタディ本を買い込んでしまう。
歴史も、事例を聞きたいのと同じかもしれない。
成功事例よりも、失敗事例のほうが聞きたいと思ってしまうのは、私だけだろうか。成功事例を聞くと、思わず疑いの目で見てしまうのは、性格がわるいのか。いやいや、エンジニアに近いほど、失敗を聞きたくなる。
BadNewsを知りたい。
俺だけはハマラナイゾ。
地雷は踏むもんか。

失敗は成功の素というではないか。結論が不確定な場合は、とりあえず決断をいくつもしながら、後悔しながらも、物事をすすめていく。カッコよく言えば「仮説検証型」って奴だ。正解はひとつではなく、解がないのなら、betterはあっても、bestはわからない。betterかどうかは、結果が比較できるように複数が必要。成果が大きいほうが、成功で、少ないのが失敗だ。
評価には、比較が必要だ。

でもハッピーエンドのドラマだよね。やっぱり。