matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

中国人は合理主義者

中国は、世界の中で共産党がいまだ政権を保っている数少ない国家だ。共産主義より自由主義というか資本主義ということを認めつつ政権を保っているのだが、そのプリンシプルは、一体なんだろうか。

20世紀後半は、資本主義と社会主義が、お互いの正しさを主張しあう時代でした。人類が50年の年月をかけて導き出した答えは、「競争のない社会主義では、人はまじめに働かず、経済が発展しないので、資本主義のほうが優れている」というものでした。
この結論にしたがい、「旧」社会主義国家の中国も、資本主義の競争原理を導入し、高度経済成長をはじめました。

これは、

起業するなら中国へ行こう! 北京発・最新ビジネス事情 (PHP新書)

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 の一節である。
この本の特に興味深いのは、第6章中国に学ぶだ。

しかし、平等な共産国家ほど治安が悪いのはなぜなんだろうか。
中国人の犯罪が日本でも増加しているのは実感できるが、べつに日本だけの事情ではなく、中国本土は以前からのようでもある。この本のなかで、親が子供の送迎をすべきとか、現金輸送車の警護に散弾銃を持っている厳戒態勢、鉄製の頑丈な門扉、格子がはまった窓など。

共産主義というのは、ユートピア実現であり、理想社会実現の手段だったはずだ。しかし、巨大なお役所国家と化した結果となっている。巨大な官僚国家が作成され、組織が崩壊し支配者が変わる。広大な国土と膨大な人口を統治するにはさらに官僚組織の整備が必要となる。実は中国の歴代の政権交代のパターンであり、中国共産党もそのパターンに従っているのかもしれない。
過去のパターンから、中国は強大な経済力と軍事力を持つことは歴史的結果なのかも。