matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

「日本のインテリジェンス機関」、「下流社会新たな階層集団の出現」

日本のインテリジェンス機関 (文春新書)

日本のインテリジェンス機関 (文春新書)

実際に内閣調査室長だった筆者。
当事者でしか書けないこと。当事者であるがゆえにかけない事。日本の情報機関のありかたを問うているのかもしれないが、いまいちボンヤリとしたイメージしか感じれないのはしかたがないところか。
東大出の警察官僚キャリアである。国家公務員のキャリアは、管理者としてそのキャリアが始まる。故に天下国家を語れるという面もあるだろう。
この著者の略歴をみると、退官後は、NECにて重役として迎えられている。
NECは警察のコンピュータシステムのほとんどを構築しており、運転免許者データは1機関として保持している最大の個人データベースでもあるが、それはNECのコンピュータで構築されており、指紋の登録・検索システムもNECが独占シテイルシステムであり、海外にも販売していたこともあるはずだ。
元々、電電公社時代、電々公社以外で、全国規模の電話網をもっていたのは、鉄道電話(旧国鉄)と警察電話だった。NECは、もともとは、電話機メーカなのである。もっと歴史をたどれば、住友銅山、そう電線メーカだった。
下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

こわい話である。高度成長期前に生まれ、生活水準は向上することはあれ、停滞することはなかった我々の世代ではなく、団塊ジュニア世代は、高望みをしない、上昇志向がない世代であることが記述されている。しかしながら、個人の幸福感に対する基本的な構造はなにも変わっていないようでもある。