matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

石油が無くなる?!

わたしが、小学生だった頃、ローマクラブ報告というのがあって、40年後には石油が無くなるという報告があったはずだ。当時、サンシャイン計画という石油を使用しないエネルギー源の開発が国家プロジェクトであり、水素エネルギーなど研究していた記憶があるのだがどうなったんだろうか。

あれから、もうすぐ40年になろうとしているが、最近のニュースを見ているとまだ40年程度らしい。

つまり、当時判明していた埋蔵量がそれからも発見されつづけ、需要も中近東の戦争をきっかけとしたオイルショックが省エネを推進し、増加の度合いも予想を下回った。

たとえば、石油の採掘も10%程度だったのが、水平掘りで30%増加しているというなど新技術も寄与しているだろう。10%が30%ならば3倍である。

しかしながら、最近は新しい油田地帯もなくなりつつあり、かつてなら採算にのらないであろうところも開発がはじまっている。発電にいたっては、石油から天然ガスへの転換がすすんでいて、最近の火力発電はガスが主体だ。

石油は、燃料というより、原料、素材として用いて、ただ燃やしてしまうエネルギー源には極力しないほうがいいはずだ。しかしながら、自動車の燃料としては、やはりいまだに石油である。自動車燃料と素材原料が今後の石油のおおきな需要であろう。その意味で、中国とインドという巨大な人口が自家用車保有率の向上は不気味だ。20世紀最大の変化をもたらしたのは、自動車である。物を運べる輸送手段の個人保有は人間の行動範囲をひろげた。

未来予測はあたらない。なぜか。人間はその先をよむからである。怖いのは想定外の事象だが、いま人類がきずいていない危機があるのではないだろうか