matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

日本企業も外資系


日本の頭脳が中国に流出しているというドキュメンタリをNHKで見た。昨年、大手電機メーカで早期退職者が1万人にもおよぶという。グローバル化の負け組と判断された分野から退却、所謂選択と集中というやつだ。規模の拡大から利益率の向上つまり株価維持へと経営目標がシフトした結果、退却となった分野の人材は、不要となり、早期退職というリストラが起きている。国内にはその経験と技術が生かせないのであれば、海外に向かうのは、リストラされた側のみならず、企業自体も海外、つまりグローバル化しているわけだから、「頭脳流出」という見方自体が日本国内の多数派はグローバル化していない典型的な例だ。NHKの記者は中国企業で働いている日本人技術者に、ノウハウの流出に後ろめたさがないかと聞いていたが、日本人がグローバル化していくという意味では、否定的なことではないだろう。問題は、安易にリストラに走る経営方針ではないだろうか。
日本で活躍の場がなくなったら海外に出るといっても、海外で通用できるのはんの一部なようだ。メジャーリーグにいく日本人選手みたいなもので、高額な報酬を得ることができるのは、ごく僅かでしかも、長期に継続的に活躍できる選手は、ほとんどいない。
実は、海外でグローバルに働くというのは、いまの日本では思ったより機会がそぐそばにある。製造業に就職すれば、海外市場に出ていない企業は少ないぐらいだし、日本市場で外資系企業への就業機会も多くある。日本の空洞化が危惧されることが多いが、逆にみれば空洞化はグローバル化であり、より大きなオポチュニティが世界に広がっているということでもある。
現在、私の所属している企業はいわゆる外資系でアメリカ本社の会社だが、アメリカでの売上は30%あまりに過ぎず、新しいCEOはドイツ人である。