matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

生物は自分の複製がつくるためにある


かつて、フロイトは人間の精神活動にはすべて性的なものだと主張していたと思う。性的一元論だったかな。

女は男の指を見る (新潮新書)

女は男の指を見る (新潮新書)

この本によれば、所謂男女の仲と言うものは、いかに環境に適応した遺伝子を数多く残した結果とも言える。より乱婚で浮気性が人類の繁栄を支えてきたと言うことか?!。興味深かったのは、浮気と言うのは実は優秀な遺伝子を得たいメス側の論理でもあり、自分の遺伝子を残す=自分の子供を残すかに着目すると、オスは種をまく浮気を原則とし、オスはメスに対し自分以外との遺伝子との接触を嫌う=浮気を嫌うというものだ。メス的論理からいえば、自分が出産した子供は誰の精子であれ、自分の卵子=遺伝子であることには変わりが無く、むしろ少しでも優秀な遺伝子を選んだほうが得策=乱婚=浮気歓迎なのだ。生物界における子殺しというのは、自分の遺伝子を残そうとするオスが自分以外の子供を排除する行為であり、ライオンが子供を谷底に落とすのは、鍛えるためんではなく、自分以外の遺伝子による子孫を排除するためであり、群れのボス交代時には、子ライオンは新しいオスライオンに排除されるということなのらしい。自分の遺伝子を残そうとする種とそれに執着いない種のどちらが種として存続するか明らかであり、途方も無い進化の結果、自分の遺伝子を残そうとする種が残っているはずだ。もちろん、突然変異は常に存在するので、「社会」を形成してきた現在において草食系男子の増加は、少子化の一因かもしれない。飛躍しすぎかな。