matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

誰が価値を創造しているか

最近は、インターネットを見てニュースなどを知ることがウェイトが高くなっている。その意味で、ヤフー・トピックスの影響度は大きくなっている。しかしながら、そのニュース自体を取材もしていない。強いて言えば、新聞の見出しだけを抽出し作成しているだけだ。そのニュースを生む出すための多大なコストをヤフーが大きく負担しているとは思えない。実際に取材し汗を書いているのは、まったく見えてこないが、すくなくても現場で取材をしている人々は厳として存在するはずで、その記者たちはがそのニュースとして取り上げなくては、結果として我々には伝わってこない。

ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

ヤフー・トピックスの作り方 (光文社新書)

政治主導という名目で、政治家がどこまで出来ることがあるのか。結局は、官僚の持ち上げた限られた選択肢をとるしかないという状況を打破するには官僚機構に比するだけの組織が必要になる。そして、その組織がもし可能であるならば、それは別の官僚組織になるだけのような気もする。江戸時代の行政を担っていたのは、実務担当者たちであり、大名や旗本等の殿様たちではない。世襲される官僚機構が成立していたようだ。
鬼平の給与明細 (ベスト新書 276)

鬼平の給与明細 (ベスト新書 276)

社会が安定したとき、組織が確立されていくわけだが、それは安定という名の停滞と退廃が進行する。条件が変わらないのであれば、既得権をいかに保持していくかになり、保身という姿勢の優先度を高める。指導者はリーダシップを示すのではなく、現状維持が最大の目的となる。そうなると、過去の慣例や実績がすべてとなり、その実務を担当してきた現場が事実上の主導権を持つようになる。
しかし、社会の矛盾が増大し、現状維持ができなくなり、そして黒船がきたとき硬直化した組織では対応が出来なくなる。新たなビジョンが必要になる。
未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生

未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生

国鉄改革の真実―「宮廷革命」と「啓蒙運動」

国鉄改革の真実―「宮廷革命」と「啓蒙運動」

国鉄民営化と郵政民営化の違いは何だろう。国鉄民営化は国鉄内部からの改革であり、郵政民営化はひとりの政治家のビジョンから始まった。国鉄民営化には、あるべき姿にするための手段として民営化が推進された。郵政民営化は、民営化という手段のみが目的になっていないだろうか。そして、民主党の「政治主導」の官僚批判の先に具体的なビジョンはあるのだろうか。