matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

また大臣が辞任したようだ


政治とカネという以前からの課題だが、最近の大臣の辞任が相次ぐまでいたるのはなにが変わったのだろうか。

日本は、アメリカやフランスのような直接選挙で選ばれた大統領ほどの権力がないようにも思われがちだが,議院内閣制においては、立法府での最大与党が行政の長である総理大臣になるため、三権分立からすれば、大きな統制基盤を持っているといってよい。

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

しかしながら、与党が絶対多数を持つ衆議院と、野党が多数派をしめる参議院というねじれ状態が緊迫感を内閣に感じさせているかのようだ。

選挙区内で複数が当選する中選挙区制においては,与党内に複数の派閥の存在を許容したため、国民の過半数の指示を得られなくても、与党内での多数派工作で政権を得ることができ、その代償として、大臣などの人事権と党内での選挙費用の分配がおこなわれてきた。
小選挙区制においては、自力で選挙に勝ち抜く必要があるため、選挙費用などを派閥ではなく自己確保する必要があり、各議員が蓄財に走らざるを得ない状況になっているかのようだ。

小沢は、かつて政権与党にて幹事長という政権にもっとも近い位置にいたのは、金丸という資金源の後見があったが、彼は、選挙制度を変革することにより、政党助成金という公費での政治資金の調達の仕組みができてからも、結果として、今にいたっても、政権の長にはなれなかった。