matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

新幹線名古屋駅

東京に出張するために、日曜日の夕方、名古屋駅新幹線のホームに立った。
万博の影響かすごい人である。
短くは、3分間隔で列車が発車していくさまは、在来線の通勤列車なみである。分刻みで発着しているなか駆け込みの乗客。叫び続ける駅員。事故がおきないのが不思議にかんじるほどである。
日本は、なんて効率的な都市なんだろうと、つくづく思う。
日本的とアメリカ的との比較で、アメリカ的のほうが合理的という印象だが、かならずしもすべてにあてはまるわけではなかろう。

大阪-東京間は、飛行機でも費用的には変わらないが、新幹線ほどの輸送容量確保は難しい。名古屋から東京まで通勤している人もいる。

かのアメリカの世界大恐慌のとき、インフラの整備として全国にフリーウェイを築き、一極集中でなくても東部から西部、南部にいたるフロンテイアを国内に根付かせた基盤を作成した。おおくの移民文化とともに多様性を基本とする国家となった。
しかるに、日本は、単一民族国家という背景から、均一性を特徴とした国家となっている。均質な教育は、労働力の標準化を達成できたのではないか。また、GHQ財閥解体、農地解放など世界にも類の無き中産階級を創出した。また累進課税や、相続税は、三代相続することは難しくなっている。
品質の高い製品を低コストで提供できるという生産性のたかい製造業を熟成させる基盤となっていた。

しかし、低コストで作成するのは、アジア諸国に可能となり、中国にいたっては品質でさえも日本企業との提携のなかで「改善」されている。産業の空洞化とは、いまにはじまったことではなく、アメリカやヨーロッパに自動車産業を進出している時からいわれている。
市場に近いところで製品を開発し製造することは必要なことだろう。

携帯電話において、技術革新は、北欧の企業から始まっている。
ドイツや、フランス、イギリスではなく。

安定した政治や社会と、高い教育水準と、平等にチャンスをあたえる高福祉型の社会がかならずしも発展しない停滞した社会をつくるものではないはずだ。

少子化高齢化社会の到来は、税制面など経済的には停滞しかねない最大のファクタであることはたしかである。しかしながら、悪い面ばかりとはおもいたくない。