matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

使い続けたい

私は、自動車はほぼ10年単位で買い替えをしている。3年前にいまの車にかいかえしたが、後継の同一シリーズでディーラいわく同等クラスといわれたが、モデルチェンジで全くの別車だ。
妻は、今だに前車のほうがよかったと言っている。

10万キロの走行距離も過ぎていたし、車検期間の変わるのが主要因であり、あまり不都合はかんじていなかった。しかしながら、今後の修理対応などの不安もあった。

今は半導体不足で自動車が生産できないようだが、昨今の自動車は電化製品化している。自動運転などコンピュータ化もあるが、確かに便利になっている。

しかし、半導体の供給期間は従来のエンジンなどの自動車技術に比べ短期間ではないのだろううか。技術変化が激しく、SoCなどはファブがなくなれば、もう少量の再生産はできないだろう。
従来の鋳鉄などの機械部品なら、高額にはなるが、工作機械で制作は可能だ。旧車のアフターマーケットパーツの存在がそれを示している。

日本の自動車メーカーの場合、概ねそのクルマの生産中止から10年を目処に、純正部品の供給も終了することが多い。

 理由は、部品も売れなくなるからだ。

www.automesseweb.jp


www.automesseweb.jp

最低部品保管期間はとくにない

 お気に入りの愛車にずっと乗っていたい。そういう方にとって、一番気になるのは純正補修部品の製造廃止……。家電の場合は経済産業省からの指導もあり、取扱説明書やカタログ、メーカーのホームページなどで、製品の機能を維持するために必要な部品の保有期間を公表している。

 全国家庭電気製品公正取引協議会によると、製造打切後の最低部品保有期間なら、冷蔵庫やエアコンは9年、テレビは8年、洗濯機が6年、トースターなら5年となっている。

 一方、クルマの場合どうなのか?

 NISMOヘリテージパーツは、製造廃止となっていた純正補修部品を再供給する取り組みを始めている。早速、日産自動車に訊いてみたところ「法的、あるいは業界団体の取り決めで、最低部品保管期間はとくになく、各メーカーの判断に任されている」という返事があった。


家電の状況

補修用性能部品表示対象品目と保有期間
www.eftc.or.jp


最低5年から9年

20年使用してきた、新築時に造り付けた掘座卓のコントローラ、電源コードを取り換えをしたく、部品の入手方法を教えてくださいと、メーカーの問い合わせをメーカーWebの問い合わせページにしてみたら、下記の回答。

早速でございますが、お問い合わせいただきました件につきましてご返事申し上げます。

恐れ入りますが、お問い合わせの掘座卓カーペットヒータータイプのコンントローラーは生産終了になっております。

後継品は仕様が異なっており、ご案内できる代替品がございません。

カーペットヒーター部品は供給不可となっておりますので、
堀座卓本体(床下部分の箱体)を現行6面ヒーター本体部へのお取替えをご検討お願い申し上げます。

全面交換。
掘座卓6面ヒーター、30万ほどします。

まあ、20年ですからさもありなんですけど。

過去、大画面テレビや冷蔵庫も修理したが、基盤交換であり障害部位を特定して修理なんてしない。基盤がなければもはや修理もしないだろう。

その昔、メインフレームの時代には、保守員はテスターはもちろんオシロスコープを使い、コンデンサーやトランジスターレベルの部品を特定し、ハンダで修理していたが、やがて、基盤レベルの交換となりチェンジニアとなった。
それは、需要増加にともなう低価格化もあり、受注生産から大量生産への対応でもあった。

飛行機特に兵器は、長期間だ。

www.asahi.com

 各国の空軍で採用され、生産総数は約5200機にのぼる。米軍はベトナム戦争にもF4を投入した。日本では1968年に機種選定され、空自は140機を導入。三菱重工業ライセンス生産を担当した。

実に40年以上。

わたしの現役時代の顧客のマルボウ企業がありましたが、制作し納入後はそれを保守する義務が課せられていた。それは搭載システムのソフトウェアもしかりである。30年まえの制御装置には8ビットマイコンが使用されていた。そのクロスコンパイラ搭載の開発機のミニコンも同期間保持しなければならない。
兵器だけに実機の耐久性はあるが、開発機は民生品であり、コンピュータは20年も保守ができない。廃棄品(ジャンク品)からの再生部品などを使う、保守業者もあるが限界がある。最後はエミュレータ使用になるが、対応できるソフトエンジニアがリタイアしていく。

そうなると、制御システムを載せ替える、つまり脳移植となる。
それでも、飛行機すべてを新型に交換するより、コスト安。飛ぶという基本性能はみたしているし、操縦士の再育成も多大なコストや時間が必要ともされる。

断捨離も良いが、使い続けたいものもある。