matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

どうなる地方の路線バス


30年ぶりに路線バスを利用した。当方、人口40万の地方都市で県庁所在地。
お粗末だが、狭い道で左に寄せすぎて電柱に接触して、ドアミラーを破損。修理するまで乗れないので、住居地の郊外から市街地域に移動するためである。

時間帯は、正午過ぎで乗車時は顧客は無人、市街に入っても、4〜5人で自分も含めてすべて高齢者。ただ自分以外は皆ICカード決済。バス停にQRコードがあり、最新の運転状況がスマホで確認できるとDX化はすすんでいるが、運転要員は変わらず、コスト削減には至らず、路線の統合で減り、時間あたりの運転本数は激減。朝と夕刻の通勤時間帯のみが学生と鉄道駅へのサラリーマンでそれなりに乗車はされているようだ。

自分の学生時代には、地元企業、市営および私鉄系の3つのバス会社があり、路面電車もあった。地元企業会社は市営バスを吸収合併し、私鉄系資本参加となり現在は1社のみ。路面電車も20年ほど前に私鉄ローカル鉄道が廃線と同じくして亡くなっている。
わたしは、隣県に通勤していたためJR本線の駅までバスを利用していたが、残業が遅くなると最終に乗れないことが多いため、各駅停車しか止まらない市外の駅近くに駐車場を借りて駅まではマイカー通勤として30年近くなった。

県庁所在地であるので地方都市でもまだ路線バスは延命しているが、県内で人口減少の小都市はバス会社は撤退が続いている。客がいないためだが、決してゼロでもないところが深刻だ。バス路線がない地域はタクシーも無い。

もはや、免許とりあげられたマイカーがない高齢者は市街地に移住するしかないのだろうか。

地方都市のバスの現状認識と課題の整理

地方都市におけるバス活性化策
https://www.mlit.go.jp/singikai/koutusin/rikujou/jidosha/bus/07/images/04.pdf
https://www.mlit.go.jp/singikai/koutusin/rikujou/jidosha/bus/07/images/04.pdf

地方都市のバスの現状認識と課題の整理
(典型例:人口50万人前後の県庁所在地)

• 現状
①バスが公共交通機関の中で中心的な役割を果たすことを期待されている。
②自家用車との競合が大きく、利用者は減少傾向
③都市構造等の差が大きく、求められるバスの機能も一様ではない。

• 課題
①環境問題への対応、高齢化の進展等の中で、バスには、引き続き中心的な公共交通機関としての役割が期待される。
②都市構造やその変化を見極めながら、地域の実情に応じて、次のような対応が必要。
◇街づくりと連携した総合的なバス活性化策(走行環境改善、情報提供、快適性向上等の組み合わせ、バスを優先した街づくりなど)
◇モビリティ・マネジメントの実施等による地域社会と連携したバス利用の呼びかけ。