matsuok’s diary

あくまでも個人的意見であり感想です

大学教育費の肥大

国立大学と私立大学の授業料等の推移
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kokuritu/005/gijiroku/attach/1386502.htm
www.mext.go.jp

上記によると、私が高校を卒業したとき、
年度 国立大学 私立大学 私立大学/国立大学
授業料(円) 入学料(円) 検定料(円) 授業料(円) 入学料(円) 検定料(円) 授業料(倍) 入学料(倍) 検定料(倍)
昭和52年 96,000 60,000 7,500 248,066 135,205 13,084 2.6 2.3 1.7

孫を産んだ娘が生まれたとき
年度 国立大学 私立大学 私立大学/国立大学
授業料(円) 入学料(円) 検定料(円) 授業料(円) 入学料(円) 検定料(円) 授業料(倍) 入学料(倍) 検定料(倍)
平成5年 411,600 230,000 27,000 688,046 275,824 31,005 1.7 1.2 1.1

国立大学授業料は、このとき、既に4.2875倍

現在はとなると、5.58125倍

「国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)」
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2018/12/26/1412031_04.pdf

消費者物価指数を考慮して過去の金額を今の水準にすると

70年あまりにわたる大学授業料の推移をグラフ化してみる(最新)
http://www.garbagenews.net/archives/2202962.html
www.garbagenews.net

昨今では多くの人が通い卒業することになる大学。その修学費用に関して金額の負担の大きさが問題視される一方、かつて大学へ修学していた人たちによる「大学授業料位は自分の手で稼いだものだ」とする意見を少なからず見聞きする。


総務省統計局における公開値【小売物価統計調査(動向編)調査結果】から各種計算を施し、大学授業料の推移を確認していくことにする。

大学授業料のイメージとしては、国立と比べて私立が高いとの雰囲気があるのだが、実際にもその通りの金額推移を示している。そしてどの種類の大学でも日本が高度経済成長を始めた1970年代まではほぼ横ばい、あるいはゆるやかな上昇だったものが、それ以降はやや上昇率を高め、右肩上がりの様相を呈している。20世紀末になると上昇も緩やかなものとなるが、私立はそれ以降も上昇し続け、国公立は同額を維持することになる。記録の限りでは国立は2005年以降、10年以上同一価格を維持している。

上記ページからグラフを引用すると一目瞭然

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消費者物価指数を考慮して過去の金額を今の水準にすると
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今や、学生が働きながら大学に通う苦学生は不可能であり、親の負担や学生自身が高額な奨学金という教育ローンを抱えて社会に船出しなくてはならない。

下記。ウェブも参考に
zuuonline.com




教育費の推移、令和バージョン。小中高大いくらかかるの?
https://moneylab.f-academy.jp/column/education/25779/
moneylab.f-academy.jp


上昇する学費、モトをとるのは難しい未来が待っている?
https://benesse.jp/kyouiku/201908/20190827-1.html
benesse.jp

「幼児教育無償化」「高等教育無償化」などの負担軽減策に該当せず、教育費を丸抱えしている保護者は少なくありません。特に、自己負担が原則の学校外教育費をがんばって負担するのは、子どもにかける教育費が子どもの将来に役立つことを期待するからでしょう。

「保護者が子どもを大学に行かせたいワケ~教育と賃金の格差を考える~」(※)にもあるように、学歴が高いほど生涯賃金が多いというデータがあります。
かけた教育費が子どもの将来の賃金に反映されるのであれば、モトは取れそうな気もします。

とは言え、大学を出ても満足できる収入を得られない若者もいます。
教育費と生涯賃金の傾向を見ながら、教育費の負担について考えてみましょう。


子どもが未来の職業を考えるとき、その選択肢を広げることが保護者にできることと考えるならば、ある程度の学歴を持たせて社会に送り出すことは、有効な手段と言えるでしょう。

ただ、未来は常に変化していて、保護者の常識がいつまでも常識であり続けてくれるとは限りません。学歴と職業、そして賃金などの収入が連動しない未来が来るとしたら…?

そんなことも含めて、子どもの教育費をどこまでかけるのか、冷静に考えてみることも大切ではないでしょうか。

大学の学費は右肩上がり

生涯賃金は右肩下がり